資格・実績
- 理学療法士(国家資格)
- 病院・訪問医療・介護保険施設など医療現場にて15年以上勤務、のべ数万人以上の臨床経験
- 大手筋膜整体院にてリピート率全国3位の実績あり
- Fascial Manipulation協会(筋膜分野の国際的な教育機関)講習修了
経歴
学生時代、競技として柔道と空手に打ち込んでいましたが、怪我をきっかけに続けることを断念しました。生活の全てを競技に注いでいた私にとって、それはとても辛い経験でした。その経験が、今の私の原点です。
その後はITエンジニアとして働きながらも、私と同じような経験をした人たちのことが頭を離れず、「もっと直接、痛みや辛さを抱えた誰かの力になりたい」という思いが募るばかりでした。そして、その思いに従うことを決め、社会人からもう一度大学へ。理学療法士の国家資格を取得しました。
病院に勤務後、既存の医療では改善しきれない痛みを抱える患者さん達との現実に向き合う中で、筋膜へのアプローチに出会いました。実際に試すと明らかに改善するケースが現れ、その可能性を確信。現在は筋膜へのアプローチを軸に施術を行っています。
自分が感じた「動けないもどかしさ」を知っているからこそ、その気持ちに寄り添えると信じています。
筋膜との出会い——タイのスワンナプーム国際空港での話
若い頃、私はバックパッカーとして東南アジアを旅していました。
10kg以上のバックパックを背負い、お金もなく、格安チケットで深夜1時に着いて朝の6時までロビーで待機したり、飛行機の乗り継ぎをぎりぎりで移動するような旅でした。
そんな旅の帰路、帰国直前にタイ空港内のマッサージ店で施術を受けました。疲労はかなり溜まっており、二週間前から肩と背中が痛くて辛く、ここ数日はフラフラな状態でした。簡単な症状の説明を聞かれて施術が始まると、今まで受けたマッサージとは少し違う感覚がありました。そして施術が終わり、身体を動かすと驚くほど軽い。時には1日3回朝昼晩と、数えきれないほど東南アジアのマッサージを受けた中で、間違いなく一番の施術でした。チップを渡さなきゃと財布を見ると、円換算で350円ほどしかない。それでもその施術者に感謝を伝えたくて、何度も繰り返しました。「手持ちがこれしかなくて本当に申し訳ない。でもあなたのマッサージは、今まで受けた全てのマッサージでNo.1だった」と。支払いを済ませ、店を出て、チェックインカウンターへ向かう途中、ふと気づきました。背中に背負ったいつもの重いバックパックの感触がない。「店に忘れた」と慌てて戻ろうとした瞬間、ショルダーストラップが目に入りました。あれ?……あれ?
バックパックは忘れておらず、ずっと背負ったままだったのです。それでも背負っていないような感覚が続いて、しっかりと目に映るバックパックに頭が混乱するほどでした。それほど、肩と背中が軽くなっていたのです。
それから10年以上が経ち、私は理学療法士の国家資格を取得し、病院で働くようになりました。多くの患者さんの痛みと向き合う日々の中で、筋膜の技術に出会います。試してみると、他の方法では改善しなかったケースで、明らかに痛みが軽減することがありました。「これは力になれる」と確信しました。振り返ると、あの施術は筋膜へのアプローチにとても近いものでした。
あの時、私が感じた「身体が軽くなる」という体験を、今度は目の前の方に届けたい。痛みや不調を抱えながら、「もう仕方ない」と諦めかけている方に、もう一度身体の可能性を感じてほしい。笑顔になってほしい。
あの時の施術者の名前も顔も、もう覚えていません。でも、あの感覚は今も身体が覚えています。あのありがたさと、申し訳なさと、足りなかった感謝の350円。あの時のリスペクトが、今に繋がっています。